メルト・ストレングス評価装置


キャピラリー・ダイから押し出されてくるポリマーをサーボ・ドライブ・ピンチ・ローラーで一定加速度、一定スピードで引取ります。引取りスピードは0.5m/minから1.000m/minまで連続無段階可変です。荷重測定範囲0~2Nで、分解能は0.0002Nです。
通常テストされる材料に応じて、次のメルト・ストレングス測定装置引取りスピード範囲が良く使われています。

ブロー押出性評価用

中速度引取:0-70m/min

紡糸工程評価用

高速度引取:0-300m/min
 

オプションで50℃から200℃の間で押出品を温度コントロールするチャンバーを追加できます。またこの装置と次に述べるダイ・スウェル評価装置を併用すると、より豊富な情報が一度に得られます。

紡糸工程では溶融物がダイから出てきた後で引っ張られる現象に強く影響されます。IMATEK社のメルト・ストレングス・アタッチメント(紡糸工程用)はダイスから出てきた溶融物を300m/minのスピードで引っ張ります。
ブロー成形の時にもダイを出た後引っ張られる現象が生じます。そのスピードは紡糸工程に比べてそれほど早いスピードが必要では無い為、ブロー成形用のメルト・ストレングス・アタッチメントも準備しています。
最近は、Tragethon方式による非常に高感度なメルト・ストレングスの測定方が提唱されています。

ダイ・スウェル評価装置


 キャピラリー・ダイから押し出されてくるポリマーの直径を計測してダイ・スウェルを評価する装置で、レーザー光線を利用して押し出されてくるポリマーの直径を計測します。
楕円状に押し出されてくるポリマー用には90°異なった方向から直径を計測する2軸タイプがあります。ダイ・スウェル評価用ソフトウエア付。

また、世界初のCCDカメラによる画像処理で最大径を自動で測定するCCDダイ・スウェル装置も選択可能です。

P-V-Tテスト用ソフト、及びハードウエア


特別なピストン、ダイ・シールを組み込んでキャピラリー・レオメーターでP-Ⅴ-T測定が行えます(Pressure:圧力、Ⅴolume:量、Temperature:温度)。
測定に必要なハードウエア、ソフトウエアのパッケージです。

実際の生産工程では全ての物質は圧縮された状態で流動しています。この為ポリマーのP-V-T特性、即ち圧力-容積-温度の相関関係を把握する必要があります。R6000ではアタッチメントとソフトウエアの追加でこの情報が得られます。

応力緩和測定ソフトでは次の情報が得られます。
a)粘度、及び圧縮性に関する情報。
b)ビンガム流体に存在する降伏値の測定。(特にエラストマーの場合に効果的です)

スリット・ダイ・システム


ダイスで、細い直径の紐状のものを押し出す代わりに、細いシート或はリボン状のものを押し出すシステムです。このシステムはシングル・キャピラリィ・モードでのみ使用可能です。
スリット幅10mm(12mmオプション)、スリット厚0.5mmが標準ですが、オプションスでスペーサーを追加して1.0mm,1.5mm、2.0mm、2.5mm厚変換する事ができます。精密に加工された86mmのスリット部に3本の圧力センサーを設置し、それぞれの部分で圧力損失を測定し、正確な“せん断粘度”を計測します。
この方式で測定した場合、いわゆる入り口、出口効果による、誤差は発生しません。